2016年5月15日日曜日

法則が生み出すリズム・大地の学問

Geomancy(土のお告げ)は「Earth Divination」ともいいますがこれは直訳すると「地球に働く神」「大地の神の働き」とも言います。

>ジオマンシーはギリシア語geōmanteía に由来し、「大地による予言」を意味する。これは、アラビア語‛ilm al-raml(砂の科学)を翻訳したものである。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%AA%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%BC

> ジオマンシーは中東のアラブ世界で理論付けされたが、文献がないため詳細は不明である。それぞれの形の名称は、ペルシャ起源を除いてアラビア語起源である。

多分天使ガブリエルの話も口伝という形で伝わって来て、文書に書き写してさらに研究して考察を加える、というようなことはやってこなかったのかもしれません。

記録して考察を加え、理論体系を打ち立てたのはインド人やシナ人によるものだったのでしょう。

錬金術の文書ではインドがジオマンシーの起源だということが示唆されているが、Skinnerはこれをありそうにもないことと考えている[2]。アラブ商人の交易域が拡大することで文化や知識のやり取りがあったことから、アラブあるいはイスラムで発生したと考えられる。

> これらの占いはアラブ世界での占いに基づくか同時に発展した。二進法の使用はアフリカの平原の文化によく見られる特徴である

現代のアラブ世界は厳格な一神教の世界ですから、多神教や占いなどの異教にまつわる文化は排除されていますので、想像もつかないのですが、AD50年以前のイスラム教以前では、アラブの人々は多神教を信じていました。モーセの時代にユダヤ教によって滅ぼされたカナンの異教の神なども崇拝されていました。アッラーを信仰する以前は、自然信仰、そこから派生した精霊(ジン)などや異国の神を信じていたりしていたのです。

常識から考えれば、占いなどは禁止されて当然ではないかと思われるのですが、そこは預言者ムハンマドに神の言葉を伝えた天使ジブリール(ガブリエル)が教えた「土占い」ですからいやこれは「占い」じゃなくて、「砂の科学」だということにしてアラブ中に広まったのでしょう。


>あるアラビア語のヘルメス主義文書によると[6]イドリース(またはヘルメス・トリスメギストス)の夢枕に天使ジブリールが 現れたという。

>イドリースが教えを乞うと、ジブリールはジオマンシーの図形を描き始めた。何をしているのか訊ねると、ジブリールはイドリースにジオマン シーの技法を教えた。

>この秘密を守るため、彼はジオマンシーの本を書いたとされるインドの王 Ṭumṭum al-Hindi を捜し求めた。

>この本は秘密の仲間を通して Khalaf al-Barbarĩ の手に渡り、彼がマディーナまで赴き、預言者ムハンマド自身がイスラム教に変換した。

>占いの技法を知っていることを告白し、彼はイスラム以前の預言者もジオマンシーを知っていたと説明し、ジオマンシーを学ぶことで誰でも預言者が知っていることを知ることができるかもしれないとした。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%AA%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%BC


に祈るとイド リースは容易に生きていける方法を教えられた。

注:彼がヘルメス・トリスメギストスだと言われている。

>イドリースは働くこともなく退屈に1日を過ごし、暇にまかせて砂に絵を描き始めた。

>すると見知らぬ人が現 れ、何をしているのかと訊ねた。

>イドリースはただ遊んでいるだけだと応えたが、相手はひどく真剣そうに見えると応じた。

>イドリースは疑い深くそれを否定し ようとしたが、相手はイドリースの描いている図形の意味の重大さを説明した。

>彼はイドリースに別の絵を描くよう命じ、イドリースが従うと再びその図形の意 味と重大さを説明した。

>2人はこれを続け、イドリースは16種類の図形を発見し理解することになった。

>その人物はイドリースにそれらの形の形成方法と解釈 方法を教え、通常の知覚だけでは知りえないことを知る方法を教えた。

>イドリースがジオマンシーを習得したことを確かめると、その人物は自分が天使ジブリールであることを明かすと姿を消した。

>イドリースは神と神のメッセンジャーに感謝し、誰にもその秘密を明かさなかった。

>彼が亡くなる前にジブリールが教えてくれた技法を記した本を書いた。


良いですね~イドリースってニートだったんじゃん!

神様に祈ったら働かずに生きていけて、退屈してたら占い師として生きていける術を教えられ、本も出しましたとさ。


> 古代の記録から、イドリースは預言者ダニエルまたはエノクとされている。これによりジオマンシーは神からの正統な贈り物という説明がなされ、さらに預言者の1人が実際にそれを行っていたのだという正統性が与えられた。しかし、イブン=ハルドゥーンMuqaddima などジオマンシーを否定する立場からは、それがイスラム以前の知識体系であり、コーランの啓示によってそのような認識論は過去のものになったとしている[8]
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%AA%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%BC




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