2016年5月15日日曜日

風水ってつまり自然学だよね。

現在、ネットで調べると出てくる風水に関する最初の文献は「尚書周書」らしいです。

 http://kouhuku.hamazo.tv/e6321226.html

>中国では、風水は、地理、堪輿(かんよ。天と地の意味)とも呼ばれる。
風水の思想はそもそも、住居や墓、都市の配置の吉凶を判断するための知識と技術であった。
 http://fushigi-chikara.jp/fusui/3011/

>風水の起源について調べてみました。風水の名称は晋の郭璞の著作という『葬書』に・・
>「気乗風則散 界水則止 古人聚之使不散行之使有止 故謂之風水」気は風に乗れば則ち散り、水に界せられば則ち止る。
>古人はこれを聚めて散らせしめず、これを行かせて止るを有らしむ。
>故にこれを風水と謂うと定義されています。
>風水は中国で生まれた環境開運学です。
 http://fusui.uncre.net/index.php?%E9%A2%A8%E6%B0%B4%E3%81%AE%E8%B5%B7%E6%BA%90%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6

>気は風に乗ればたちまち散じ、
>水に界すれば即ち止まる

なんだか、カナン定着時代のアブラハム一族の事を思い出しました。
神に呼ばれて、カルデアのウルを出発し、水もない荒野を、井戸を掘りながら進み、
甥のロトの召使と水争いをおこしたり、家畜のために山地と低地(ソドムとゴモラ)に別れて住んだり・・・。

「気」って水に似てるな・・・龍脈を探す風水師ってダウジングして水脈を探り当て、井戸を掘る作業に似ている…

アブラハムもヤコブもモーセも、水の湧くところに民を導いていっている。牧畜にも農耕にも水は絶対必要だからね。


『書経』の古名が『尚書』で、中国最古の歴史書です。
>この『尚書』の周書には、

>周文王の次子で成王を補佐した周の周公旦(しゅうこうたん)が、
>召公(しょうこう)に命じて洛邑(河南省洛陽市)の地形地勢を視察させ
>洛邑の中で2か所優良な土地のどちらに宮城を造営し都にすべきかを、
>『卜宅(ぼくたく)』させたとあります。

>実際に都を移し、東周の時代を迎えたのがBC770年です。

>今から2785年以上前から、
>『卜宅』と称し土地を選ぶ術があったということは間違い無い様です。


秦や周の国は西方の遊牧民族の王朝だった、という説に従えば、イランの宗教や占いを受け継いでいたはずです。

イランの国教はゾロアスター教であり、古代ペルシャの王はたくさんのマギと呼ばれる占術師を抱えていました。

当時は墓を建てるにしても、宮殿を立てるにしても、彼らが逐一占い、最良の場所や方角を選び、その助言に従って王は決定しました。

一神教が生まれる以前の中近東はみな自然崇拝でした。インドのヒンズー教やイランのゾロアスター教も天体や炎、水、風、樹木や雷など自然物を神として拝んでいました。
我が国の神道もそうですね。

風水を英語でなんというか調べたところ、「Chinese Geomancy」 というのですが、そもそもこのgeomancy、土占いとか砂占いとか訳されて、ルーツはもともとはアラブの預言者イドリースに天使ガブリエルが教えたものだとか。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%AA%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%BC

※イドリースというのはヘルメス・トリスメギトスの事とされています。また、旧約聖書のエノクの事だとも。

二進法にそった吉凶のしるしを読み解いていく、筮竹による占いと同じです。

私はフィリップKディックの「高い城の男」の舞台設定でどうしてみんな筮竹占いをして行動方針を決定しているんだろう、と不思議に思っていたのですが、なんてことはない、易占もメソポタミアが起源だったのですね。
しかもユダヤキリスト教でおなじみの天使ガブリエルが伝えたものだったとは!

天使ガブリエルは通信をつかさどる天使なのですが、そういえば筮竹ってアンテナみたいだよね。

このアンテナを手に持って、ダウジングみたいに宇宙の波動をキャッチするのかもね。


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