2016年5月14日土曜日

「義人にとっては光であるのに、罪人にとっては闇である。」

エノク書の第四一章8節です。

諏訪緑先生の「西の国の物語」の時代背景にあまりにも合致した聖句です。

このザールの物語は、もともとペルシャの英雄譚である「シャーナーメ」のある一場面から切り取られて作品化されたものです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%83%BB%E3%83%80%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%82%AB

フェリドゥーンは、『シャー・ナーメ:王書』では暴君ザッハークを幽閉した英雄である。 

>最も有名な伝承が、邪竜アジ・ダハーカとの戦いである。女神アナーヒターの加護を受け、最終的にアジ・ダハーカを封印することに成功した[要出典]

>フェリドゥーンたちが出撃すると、美しい若者に姿を変えた天使が現れ、フェリドゥーンに魔法を解く方法を教えた。フェリドゥーンたちはバグダードからチグリス川を渡り、エルサレムにあるザッハークの城へと向かった。フェリドゥーンは仲間たちと共にエルサレムを攻め落としたが、ザッハークはインドにおり不在だった[16][17]。事態を知ったザッハークが悪魔と人間の混成軍を率いて戻ってくると、フェリドゥーンの軍勢は直ちに迎え撃った。

>(天使) ソルーシュの助言に従い、フェリドゥーンはザッハークの手足をライオンの皮で作った縄で縛り、ダマーヴァンド山の洞窟に幽閉して、さらに鉄の杭と鎖で動きを封じた。その後フェリドゥーンは500年間王位に就いた
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AA%E3%83%89%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%83%B3#.E3.80.8E.E3.82.B7.E3.83.A3.E3.83.BC.E3.83.BB.E3.83.8A.E3.83.BC.E3.83.A1.E3.80.8F

> フェリドゥーンは、ザッハークに囚われていた2人の姫・シャフルナーズとアルナワーズを王妃に迎えた。2人は、ザッハークに王位を奪われて殺されたイラン王ジャムシードの娘だった。フェリドゥーンが50歳を過ぎた時、シャフルナーズとの間に2人、アルナワーズとの間に1人の子供をもうける。

> その後フェリドゥーンは3人の王子たちの真実の心を試すため、に姿を変えて彼らの前に現れた。長男は戦いを避けるため逃げ出し、二男は勇気を振り絞って立ち向かおうとし、三男は思慮深く竜を説得しようとした。フェリドゥーンは元の姿に戻ると真実を明かし、長男にはサルム、二男にはトゥール、三男にはイーラジの名を与えた。

> フェリドゥーンはサルムにルームユーラシア大陸の西方を、トゥールにトゥーラーン中国を、イーラジにイランを 与え、それぞれの国を治めさせた。しかしイーラジを妬む2人の兄はこれを不公平と非難する声明をフェリドゥーンとイーラジに送り、フェリドゥーンはこれに 対して断固として立ち向かうことを表明した。フェリドゥーンはイーラジに身を守るよう助言するが、イーラジは兄たちへの信頼を捨てず、彼らに服従する道を 選んだ。

なるほど、「古代中国は白人が治めていた」というのはこういうことだったんですね。

サルㇺが受け継いだ「ルーム」というのはローマの事かと思ったのですが、トルコ地方の事だったんですね。

> その後、イーラジの娘とその夫との間に息子が生まれた。曾孫を見ることができないフェリドゥーンは神に祈った。するとフェリドゥーンの目は光を取り戻した。フェリドゥーンは、曾孫にマヌーチェフルの名を与え、風や陽射しから守るよう乳母や従者たちに命じた。

「西の国の物語」でザールをペルシャの武術大会に呼ぶのがこのマヌーチェフル王ですね。


 >マヌーチェフルが成長すると、サルムとトゥールは保身のためイランと和解することを考えた。そこで彼らは「マヌーチェフルを自分たちに送ってくれるなら自 分たちはマヌーチェフルに服従する」と財宝を持たせた使者に述べさせた。しかしフェリドゥーンは彼らの思惑を見抜き、逆に彼らをマヌーチェフルに討たせる 決意を固めた。そしてマヌーチェフルはその通り彼らを打ち取った。マヌーチェフルの勝利を見届けたフェリドゥーンは神に感謝し、曾孫に王位を譲ると、王と して守るべき教えを伝えた。

フェリードゥーンは息子をすべて失うんですね。何という不幸・・・。

> 戦いにも同行していた武将の1人、ナリーマン英語版家のサームに曾孫の後見を命じた。戦いで得た多くの財宝は戦いの功労者たちに分け与えた。

このサームが、「西の国」の主人公ザールのお父さんです。

> その後、フェリドゥーンは、俗世から身を引き、亡くなった3人の息子達の首を前にしては嘆き悲しむ日々を送った。間もなく、500年にわたって善政を敷いたフェリドゥーンは静かにその生涯を終えた

聖なる王だからと言って、幸せな一生を送るわけではないんですね…。
どうして人生には悲しみが付きまとうのでしょうか・・・
























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