暑い夏の夜風みたいに優しく涼しいのに、詩の意味を考えると熱が出そうですね。
「意味なしアリス」
https://www.youtube.com/watch?v=fke6lQEBcIw
これを聞いていてすぐに連想するのは
希望のない社会から見捨てられた私たちは芋虫の教授から置き去りにされたアリスと同じ立場だということ。
無意味無価値な社会であがくアリスはまさに私たちでした。
侯爵夫人とは誰か
権威のある、教養のある着飾った女性、でも頭は空っぽで娘が途方に暮れても成すすべもなく、役に立たない私たちの母親や教師でしょうか。
中学生の代数計算や辛うじて猫と南瓜の区別ができるくらいの愚かな母親。
「不思議なアリス」ではアリスは15歳でしたから、中学生並みの侯爵夫人は女子高生のアリスより馬鹿なのです。またこの種の馬鹿な大人ほど威張っているんです。
どうしていじめっ子たちは私を苛めるのか、
周囲の大人たちはなぜ助けてくれないのか、
どうしてこんなことが起こるのか、
侯爵夫人は自らの無能を暴露されて爆発します。
「私はわからない!」から「勉強しろ!」と怒鳴ります。
何をどう勉強しろというのでしょうか
他国から侵略者が攻めてきて、
あるいはいじめっ子がとがったシャーペンの芯をわが子の腕に突き立てようとしていたら、
110番に電話して警察を呼ぶか、「やめなさい!」と叫んで乱暴者の手からシャーペンを取り上げわが子を守るのが母親のすることではないですか?
それなのに毎日こんな緊張と恐怖にさらされて…限界を訴える子供に対して「私には分らないから勉強しなさい!」って言って丸投げとは…
会話が成立しないどころの話じゃありません。
絶体絶命の子供の問いかけに対しても「分からない」と答える無能な侯爵夫人にアリスは怒りを爆発させ、意味なしキノコ鍋に侯爵夫人の頭をぶち込んでしまいます。
頭が空っぽの侯爵夫人の頭を煮込んだキノコ鍋はどんな味がすることでしょう?
この一連の心理的な闘争に関しては、まさに私の友人も私とともに、実際に体験した事として、「自分たちの出来事」として認識しているんです。
友人は心を病んでおり、私も病みかけていましたから。
双方、自分の努力ではどうしようもない家庭的な悩みや苛めが引き起こした社会への不信などを抱えていました。
それをどうすることもできない無能な親への憤り…
谷山浩子の歌を教えてくれた友人は普通に女の子らしい、可愛い女の子でしたが、当時深く病んでいたのだなあと思います。
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