2016年3月2日水曜日

「イナゴ身重く横たわる」の世界

「イナゴ身重く横たわる」
と言うのは「高い城の男」の中に登場する第二次世界大戦で枢軸側が負けた世界を時系列にしたがって書いた小説(こちらの世界の現実)で作者はホーソン・アベンゼン(北欧風の名前のユダヤ人らしい)です。

これは旧約聖書のモーセの物語からとった一節らしいです。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1440548259
ヘブライ人を解放しないエジプトのファラオに下された災禍の一つにイナゴに国中の作物を食い尽くされる、と言うのがあるのですが、イナゴと言うのはこのイナゴのことなんですね。

では「高い城の男」とは聖書的に言ったら、誰のことなんでしょうか。

世界を作り出す力を持つ作家
難攻不落の城に住む「いと高きところの方」

ユダヤ教の神ですね。

小説を書くのにプロットごと、場面ごとに筮竹で占い、決定していく・・・神が世界を作った時のように手間隙かけて決定していくわけです。

間違った世界で真実をつづる小説家のアベンゼンの名前ですが
ABEND(プログラムの異常で強制終了すること)+SEN(=Sonで息子の意味)と言う意味に分析できます。

これはユダヤ人を指します。

聖書の最初から神の約束(星のように子孫が増えて地を受け継ぐ)に沿って生き、歴史をつづってきた彼らにしてみれば、歴史の途中でナチスに虐殺されて人生と民族の行く末が終了してしまうのはまさにプログラムの異常と思えたことでしょう。

しかしアベンゼンはナチスの暗殺者を退け(ヒロインが殺害してしまうのですが)、平和で幸福な真実の世界(戦争に勝った世界)を現実にします。






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